2013.02.18/富山県南砺市(旧城端町)

野口から全国へ。田舎楽園プロジェクトにかける想い

田舎楽園 発起人 / 山瀬悦朗
田舎楽園 発起人 山瀬悦朗

ニッポンの田舎が危ない!田舎を守るために、全国の田舎よ立ち上がれ!

進学などを機に、都会に出ていった若者がそのまま就職してしまう現実に
頭を悩ます地方はさぞや多いことだろう。

なぜ帰ってこないのか。
地方には仕事が少ない、単純に田舎はツマラナイ…など、
多くの理由を若者は持っていることだろう。

そんな現状を打破すべく、富山県南砺市、野口営農組合長の山瀬悦朗さんは本プロジェクト「田舎楽園」を始動させた。

当プロジェクトは、一つの目標として「自分のふるさとに誇りをもつ」を掲げ、
地方ブランディングをはじめ、各種イベントの企画運営を行うというもの。(田舎楽園についての詳細はこちら

そして「田舎楽園」という言葉は野口集落のブランドでありながら、
「すべてのひとの、それぞれの誇らしい故郷」を指す概念でもある。

野口のために僕になにができるか?と考えると、自分にできることはやっぱり農業だと思った。

農家である山瀬さんは、自身が起こしたプロジェクト、田舎楽園のために、
農業を軸にめまぐるしい日々を送っている。
「集落の圃場や森林資源を活用していきたいですね。
そこから新たな製品やビジネスが生まれるかもしれないし、若者の職場にもなり得る。
田舎には田舎なりのワクワクや仕事がたくさん眠っているんですよ」
と山瀬さん。

薪ストーブなど、いろいろな使い道がありそう。

薪ストーブなど、いろいろな使い道がありそう。

現在は自邸の納屋を改装してのカフェ計画も進行中。
地元の特産を活かした素朴なメニューや、
土地を贅沢に使ったエントランスや、土壁など、こだわり満載のものになる予定。
完成が今から待ち遠しい。

田舎に誇りを持てたなら、その次はなんだろう。発起人としての役割。

「自分のふるさとに誇りを持つ」というのが田舎楽園のねらいのひとつ、というのは前述のとおり。
ではその次はなんだろう。
野口集落がふるさとである、山瀬さんの想いは熱い。
「僕自身はすでに誰にも負けないくらい野口を愛しているし、誇りに思っている。
ということは、僕がすべきことは野口集落を誇りに思う人を増やすことです。
そして100年も200年も、集落が永遠に続くような仕組みをつくること。僕の使命ですね。」

そうした使命を持つ人を増やしていくことも重要、とも語ってくれた山瀬さん。
今を生きる我々に100年後の野口集落や田舎楽園がどうなっているかを目で確かめることは困難だが、
山瀬さんの行動が遠い未来に必ずいい結果をもたらすと信じている。

地元の子どもたちに豊かな未来を残したいもの。

地元の子どもたちに豊かな未来を残したいもの。

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